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第138回紹介作品

タイトル

『雨に唄えば』
1952年、 監督 ジェーン・ケリー, スタンリー・ドーネン 103分

紹介者

栗原好郎

作品の解説

1950年代はおそらく映画が一番活況を呈していた時代と言っていいだろう。 アメリカでもヒッチコックが全盛期の輝きを見せていたし、 ワイラーやカザンも力作を世に問うていた。 ミュージカルの分野でも、ジーン・ケリーが天才的な身体能力を惜しげもなく発揮して『雨に唄えば』(1952年)を撮る。 サイレントからトーキーへの移行期を扱った作品だが、タップダンスの場面は追随を許さない。 ジーン・ケリーの先輩格にあたるフレッド・アステアもまだ健在だったし、 とにかく歌って踊れるケリーの卓越した才能はアステアを超えたようにも見えた。 ケリーは運動神経、アステアは優雅さを前面に出して、お互い切磋琢磨した。 ケリーが軽やかに歌って踊る雨の中のダンスシーンは何度観てもいい。

    

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