【Web小ネタ】 ブランドTLDを知っていますか?
みなさん,こんにちは.飯塚LSSの上野です.
突然ですが,ブランドTLDを知っていますか?
今回の記事は非常にマニアックな小ネタですが,最後までお読みいただけると幸いです.
そもそもTLDとは何か?
TLDとはトップレベルドメインの略です.
Webで使われているドメインには,トップレベルドメイン(TLD)・セカンドレベルドメイン(2LD)・サードレベルドメイン(3LD)のように階層があります.
本学のドメイン(kyutech.ac.jp)を例に見ると,以下のような階層構造(jpがTLD,acが2LD,kyutechが3LD)になっていることが分かります.
同様に,個人や法人(企業)が取得するドメインも以下のように階層構造を持っています.

これを踏まえてブランドTLDについて見ていきましょう.
ブランドTLDとは何か?
一般的なドメイン取得としては,先ほどの例のように組織名やブランド名を2LD(example.com)や3LD(example.co.jp,kyutech.ac.jp)に持ってくるのが通例です.
が,実はブランド名をTLD(右)に持ってくることもできるんです!
例えば,GMOインターネットグループ株式会社の例では「group.gmo」とブランド(企業)名である「gmo」がTLDに設定されています!
他にも有名な例では,「global.toyota」やApple社の「.apple」,Google社の「.google」等が挙げられます.
参考:https://group.gmo/security/brandsecurity/brand-management/blog/brand-tl…
ブランドTLDは何が凄いのか?
ブランドTLDの取得・維持管理は,一般的な独自ドメインとは桁違いにハードルが高いです.費用面や申請難易度などの面で比較してみます.
| 比較項目 | 一般的な独自ドメイン (例: example.com ,example.co.jp) |
ブランドTLD (例: .gmo,.toyota など) |
|---|---|---|
| 取得難易度 (登録申請の制限) |
【低】原則,いつでも・誰でも即時取得可能 空き文字列であれば,世界中のレジストラ(登録業者)を通じて数分で登録・利用が可能です. |
【極めて高】特定の申請期間のみ・厳しい審査 インターネットの国際機関(ICANN)が数年に一度設ける「募集期間」にしか申請できません.また,厳格な企業審査や技術審査を通過する必要があります. |
| 取得費用 (初期費用) |
約1,000円 ~ 数千円程度 一般的な文字列であれば非常に安価です。(※希少価値の高いプレミアムドメインは高額になることがあります.) |
約 3,500万円以上 ICANNへの申請料(約 227,500米ドル)に 加え,外部のコンサルティング費用や申請用システムの構築・監査費用が膨大にかかります. |
| 維持管理費用 (ランニングコスト) |
約1,000円 ~ 数千円程度 / 年 年間のドメイン更新費用のみで維持が可能です. |
数百万円 / 年 ICANNへの年間管理費(約25,800米ドル)に加え,専用のDNSサーバー運用,セキュリティ監視,ICANNの監査対応などに毎年多額のコストが発生します. |
| 維持管理に必要な専門知識 | 【低】一般的なWeb知識で運用可能 ドメイン登録業者の管理画面から,基本的なDNS設定ができる知識があれば十分に運用可能です. |
【極めて高】レジストリ(管理元)としての高度な知識 自社が「ドメインの根本の管理元(レジストリ)」となるため,世界規模のDNS運用体制,サイバー攻撃への耐性,ICANNの厳格なポリシー(規約)への遵守が求められます.通常,専門の運用事業者(レジストリオペレーター)への委託が必須となります. |
参考:https://brandsecurity.gmo/domain/service/brandtld/
このように,意外と奥が深いドメイン界隈です.
最後までお読みいただき,ありがとうございました!