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第148回紹介作品

タイトル

「弁士付きのサイレント映画」

紹介者

栗原好郎

作品の解説

先日、弁士付きの『瀧の白糸』(1933年、溝口健二作品)を観ました。 入江たか子主演で岡田時彦が相手役です。 岡田は小津安二郎のサイレント時代の主演俳優でした。 小津映画では彼のコメディセンスが際立っていたのですが、 この作品では村越欣弥役。 バタ臭いマスクの美男子ですね。 弁士は澤登翠で名調子でした。 彼女の弁士姿を初めて目にしたのは、福岡市総合図書館で観た『生れてはみたけれど』上映の時でした。 小津のサイレント作品を弁士付きで一挙上映と言う企画があればぜひ観に行きたいですね。 この弁士という存在は日本独特なものです。 説教節、講談などの伝統の致すべきところですか。 日本の場合、当時のサイレント映画はこの弁士の存在抜きには語れません。

    

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