【本紹介】ロジカルシンキング~論理的な思考と構成のスキル~/照屋華子・岡田恵子

ロジカルシンキング~論理的な思考と構成のスキル~

こんにちは! 戸畑LSSの篠崎です!

「自分の話がうまく伝わらない」「考えを整理して話すのが苦手」と感じたことはありませんか?
仕事の報告やプレゼン、日常の会話においても、自分の考えを論理的に整理し、相手にわかりやすく伝える力は非常に重要です。

本記事では、そんな課題を解決する一冊『ロジカルシンキング~論理的な思考と構成のスキル~』を紹介します。論理的に「考える・話す・伝える」力を身につけたいすべての方におすすめです。

📌『ロジカルシンキング』の要約

1. 相手に伝えるということ

論理的であるとは、単に筋が通っているのではなく、相手に伝わることが目的です。

そのためには、メッセージに次の3点を含めることが大切です。

  • 課題:今応えるべきテーマや問題点
  • 答え:それに対する結論や根拠、場合によってはその方法も
  • 期待する反応:相手にどうしてほしいか

2. 論理的に思考を整理する

考えを相手に伝えるには、まず自分の頭の中を整理する必要があります。

本書では、以下の3つの思考法が紹介されています。

  • MECE:モレなくダブりなく情報を整理
  • So What?:「だから何?」と問い、主張の意味を明確にする
  • Why So?:「なぜそう言える?」と問い、根拠を確認する

3. 論理的に構成する技術

情報を整理したら、それを相手に伝わる形に構成することが必要です。

本書ではピラミッド構造が提案されています。ピラミッド構造では、縦方向に結論を頂点としてSo What?/Why So?の関係が成り立っています。また横方向には同一階層の複数の要素がMECEな関係になっており、以下の2つの横の関係があります

  • 並列型:基本的なMECEな要素を並列に並べて主張する(例:国内・国外)
  • 解説型:事実/判断基準/判断内容の3つの要素から主張する

🔍 私の感じたこと

一番心に残ったのは、「物事をグループ化し、それらの関係性を意識すること」の大切さです。
これは、考えを相手に伝えるときはもちろん、何かを思考する際にも活かせると思います。例えば、研究活動においてプログラムを1行1行の集合体としてとらえるよりも、グループ化して機能の集合体としてとらえそのプロセスの流れを考える方が、エラー箇所を突き詰めやすいのかも、と感じました。
この「物事のグループ化」は、思考を整理しその洞察を深めるのに役立つと思います。もしよかったら、皆さんもいろんな場面で試してみてください!
 

📘 まとめ

『ロジカルシンキング』は、論理的に「考える」「話す」「伝える」力を磨きたいすべての人にとって、役立つ本だと感じました。

「課題→答え→期待する反応」の伝え方、「MECE」「So What?」「Why So?」による思考整理、そしてピラミッド構造による構成力――
どれも一度で完璧にできるものではありませんが、繰り返すことで少しずつスキルとして身についていくのではないでしょうか。
情報を整理し、相手に伝わるメッセージを組み立てたい方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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