もうすぐ七夕ですね
こんにちは。戸畑本館火曜担当の古賀です。
毎日暑い日が続きますが、体調を崩していないですか?私の所属する研究室では早くも夏風邪が大流行中です……。生活習慣を整え、今年の夏も頑張って乗り越えましょう!
今日は、もうすぐ七夕ということで、七夕に主役になる星を紹介します!
織姫星と彦星
今の時期に東~南の空を見上げてみると、明るく輝く夏の大三角を見つけることができます。一番明るい星が織姫星として知られること座のベガです。そして、その右下の少し離れたところに、彦星として知られるわし座のアルタイルが見えます。夏の大三角のうち、もう一つははくちょう座のデネブで、天の川にまたがるように翼を広げた形の星座になっています。夏の大三角は街中でも見られるので、帰り道に探してみてください。
一晩で会うのはなかなか厳しい?
空を見上げると近くにあるように見えるベガとアルタイルですが、2つの星は実に約14.4光年も離れています。天文学のスケールでは十分近いような気がしますが、光の速さでお互いが近づいても7年以上かかる計算になるので、一晩で会うのはかなり難しいです…。
全ての星の基準点
織姫のイメージが強いベガですが、天文学でも重要な存在です。
星の明るさを表す指標として、「等級」という言葉を聞いたことがある人も多いと思います。数字が大きくなるほど暗くなり、肉眼で見られる限界の明るさが6等星です。ベガは、初めてこの等級が定められたときに0等として基準になった星です。
潰れている?
久しぶりの逢瀬にはしゃいで…というわけではありません。
ベガもアルタイルも太陽よりも大きい星ですが、自転速度は太陽よりずっと速く、ベガは約12.5時間、アルタイルは約7時間で一周します。このため、遠心力で赤道方向に大きく膨らんでいて、どちらの星も潰れたボールのような形をしています。
戸畑本館では、1階に短冊を掛けられるスポットも登場しています。図書館に来たついでに願い事を書いてみませんか?
今年の7月7日は快晴の予報なので、織姫と彦星が願いを叶えてくれるかもしれませんよ!
参考:
織女星と牽牛星の距離,AstroArts
おり姫星、ひこ星を見つけよう,AstroArts
こと座のベガ:見つけ方や星の話,Star Walk2