【博物館】特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」【行ってみた】

こんにちは!戸畑本館火曜担当の古賀です!
先日、九州国立博物館で開催中の、特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」を見に行ってきました。

今回の展示のテーマは「」。九州・沖縄にゆかりのある国宝や、九博に収蔵されている文化財などが一堂に会する、九州愛溢れる展示です。今回は、実際に見た展示品の中で特に気になったものをピックアップしつつ、展示会の様子をレポートします!


↑九博の本館。空を映すガラス張りのおしゃれな建物です。
 

第1章 九州・沖縄の国宝

「第1章 九州・沖縄の国宝」のコーナーに展示されていたこちらは、「金銅製龍頭」です。宗像大社に納められている国宝で、飛鳥時代の遺跡で発掘されたものです。全く知らなかったのですが、宗像大社の宝物は、なんと80,000点全てが国宝指定されているそうです!前期のみの展示なので残念ながらこちらの作品の展示は終わってしまいましたが、8月3日までは志賀島で発掘された金印も登場しています!

この他にも、竹崎季長が元寇の際の手柄をアピールするために作成した「蒙古襲来絵詞」の原本の展示もありました。教科書に載っているような作品を実際に見る機会があると、やっぱりテンションが上がります!
国宝のコーナーには、九州各地の国宝や文化財に指定されている建築物を紹介するパネル展示もあり、旅行欲が掻き立てられました。九州住み暦20年弱の私ですが、まだまだ知らない史跡が沢山あるみたいです。

第2章 研究員のイチオシ

次の「第2章 研究員のイチオシ」のコーナーでは、九博の研究員さんのおすすめの作品たちが展示されています。(写真を撮り忘れてしまったのが大変申し訳ないです…。)
ゆかりがありながらも別々の博物館で所蔵されていた作品たちを並べて展示したり、発見の経緯が漫画で紹介されてたりと、研究員さんの視点から作品のバックグラウンドも分かりやすく知ることのできる、ためになる展示でした。沢山の埴輪が巨大な台座に円を描いて並んでいる様子は圧巻です!

第3章 キャラ立ち☆われらQT9

最後に、「第3章 キャラ立ち☆われらQT9」のコーナーから紹介します。こちらは、九博所蔵の作品から個性豊かな作品を厳選し、プロフィール帳(!?)と一緒に展示して来場者に人気投票をしてもらうという、とてもユニークな展示となっていました。

こちらは、一番衝撃だった「フリーメイソン螺鈿箱」という作品です。江戸時代の螺鈿細工とフリーメイソンという横文字のミスマッチ!あの目のマークやコンパスのシンボルが繊細でキラキラの細工になっている!と、一度見たら忘れられない面白い作品でした。

こちらは、葛飾北斎の「日新除魔図」です。83歳頃の北斎が自身の長寿を願って毎日描き続けた絵だそうです。剣舞をしたり算盤を弾いたりする獅子の様子が今にも動き出しそうに生き生きと描かれていました。毎日描いていたというエピソードは、絵を趣味にしてる人間として個人的に触発されるものがありました。

最後に、「刀 銘九州肥後同田貫上野介」です。この刀は、王貞治さんの寄贈によって九博にやってきた刀で、熊本で加藤清正お抱えの刀工として作刀を行っていた同田貫正国の作品です。がっしりとした刀身にまっすぐな刃文が力強くてかっこよかったです!



全て見終わった後は、推し作品のカードを取って投票!参加型でより作品を身近に感じられる楽しい催しでした。

ミュージアムショップ

最後はミュージアムショップ!埴輪のぬいぐるみや鬼瓦のクッションなどの個性的でワクワクするラインナップの中から、図書館サポーターらしく(?)栞を購入しました。日本刀の長さを生かした面白いデザインです!

また、今回は見られなかった金印ですが、原寸のスタンプが売っていたので購入しました。国宝のレプリカがなんと1050円のお手軽価格です!

まとめ

普通の特別展は展示品の種類や作家をテーマとしたものが多いイメージですが、今回は「九州」という地域でまとめた展示のため、弥生時代の銅鏡から江戸後期の螺鈿細工まで、様々な時代のものを幅広く見つつ教科書レベルの有名な作品にも会えて非常にお得感がありました。また、映像や漫画を交えた解説もとても多く、博物館ビギナーに優しいと感じました!

歩き回った後は太宰府天満宮にお参りして、参道のお店で焼き立ての梅が枝餅をいただいて帰宅しました( ´∀`)
皆さんも、今年の夏休みのお出かけ先として九博に行ってみませんか?

展示会情報


特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」
会期:令和7年7月5日(土)~8月31(日)
開館時間:日曜日・火曜日〜木曜日 930分〜1700分(入館は1630分まで)
     金曜日・土曜日【夜間開館】 9時30分〜20時00分(入館は19時30分まで)

     *夜間開館の実施については変更になることがあります。

休館日:月曜日〔ただし811日(月・祝)は開館〕
観覧料:一般 2000円 高大生 1000円 小中学生 無料
公式サイト:https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s73.html

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