深宇宙展に行ってきました

皆さんお久しぶりです。戸畑本館火曜担当の古賀です。
急に寒くなってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私はというと、ここしばらくは
就活就活就活就活研きゅ就活…
といった具合でした。M1は皆さん似たり寄ったりかもしれませんが。
今日は、就活ついでに観に行った「深宇宙展―人類はどこへ向かうのか―」のレポートをお届けしようと思います。

深宇宙展:ペンシルロケットの時代から現代に至るまでの宇宙開発の歴史や、月探査、火星探査、深宇宙、そして未来の宇宙開発についてを沢山の模型や実物、映像展示とともに分かりやすく紹介している企画展です。

会場に入るとすぐに巨大なパネルが目に入り、蒼井優さんのナレーションのオープニングムービーで展示の世界観に引き込まれます。

第1章 宇宙開発の最前線

最初の展示では、宇宙開発の歴史や技術が沢山の模型と共に展示されています。その中でも、会場に入るとまず目に飛び込んでくるインパクトのある巨大な白い塊は、H3ロケットのフェアリング部分の実物大模型です。ロケットのサイズを数字として知ってもなかなかそれを実感する機会はないですが、目の前で観るとフェアリングだけでも途方もない大きさなのが分かります。

こちらは、実際に回収されたH-2Aロケットのフェアリングです。打ち上げて海に落とした後どうなるのかはあまり考えたことがありませんでしたが、フェアリングに関してはほぼ全てを回収できるそうです。破断面からアルミハニカム構造が覗いているのが分かります。

そして今回の特別展では、昨年日本人で初めて宇宙旅行に行った前澤友作さんが搭乗した、本物のソユーズ宇宙船を見ることが出来ます。人が乗る宇宙船は何より信頼性が第一なので、こうして中の様子を見ると、昔ながらの物理的なボタンが沢山ついたインターフェースのままなのがよく分かります。

 

 

 

 

 

2.月に広がる人類の活動域

ここでは、アルテミス計画に関する展示を中心に月面探査についての展示がされています。
まず目を引くのが、TOYOTAが開発中の有人月面探索用ローバ"ルナクルーザー"の実物大模型です。開発中の本物は中が与圧されており、宇宙飛行士が生活しながら探索を出来るようになっているそうです。実現すれば一気に探索エリアが広がると感じました。また、専用のタイヤはブリヂストンが開発しているらしく、民間企業が得意分野を生かして宇宙開発に関わるようになる時代の変化を感じました。
実際に見るともっとかっこいいんですが、圧倒的なサイズ感で全く画角に納めることが出来ませんでした…

そしてこちらは、一昨年月面に着陸したSLIMとSORA-Qの模型です。

3.火星圏探査

 この章では、日本や海外の火星探査の最前線を知ることができます。何よりまず目玉展示は、巨大なMMXの模型です。MMXとは世界初の火星衛星のサンプルリターン回収を目指す探査機で、JAXAが開発を行っています。実物の1/2サイズの模型だそうですが、それでも大迫力でした。

 

4.さらなる深宇宙へ

こちらは、はやぶさとはやぶさ2が採集を行った、イトカワとリュウグウの実際のサンプルを観ることが出来ます!イトカワのサンプルは肉眼では確認できませんでしたが、リュウグウに関しては、元のサンプルの量が多いため、設置された顕微鏡の横から覗いて肉眼で分かる位に大粒でした。


この石が遙か遠くから旅をしてきたんだと思うととてもロマンがありました。

その他、cubesatやQPS研究所の衛星など、今まであまり見かけることの無かった小型の衛星や民間の宇宙開発に注目した展示も多く、時代の移り変わりを感じました。

 

最後は、恒例のミュージアムショップでのグッズ購入。今回は、先日打ち上げとドッキングが成功し話題になったHTV-Xのマスコットと、H3のボールペンです。


東京会場の会期は終了してしまいましたが、豊田会場(愛知県)は年明けまで実施中だそうです。愛知についでがある方は遊びに行ってみてはどうでしょうか?

 

「深宇宙展―人類はどこへ向かうのか―」

特別展「深宇宙展~人類はどこへ向かうのか」To the Moon and Beyond

会場:愛知・豊田市博物館

会期:20251018日~2026118

開館時間:10001700 ※最終入場は閉館の30分前まで

観覧料:大人(19歳以上)2,200円、18歳以下(中学生以上)1,400円、小学生以下(4歳以上)700円、3歳以下無料

所属