【本紹介】なぜ僕らは働くのか/池上彰
みなさま、お久しぶりです!初めましての方は、はじめまして!
昨年度に引き続き飯塚分館で図書館学生サポータを務めさせていただきます、スガワラです!
勤務時間は、月曜日 10:30-12:30 です。
今年度も相談対応、イベント開催していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!
読書がすきで、さらに図書館で働いているということで、今年度も書評ブログを投稿していきたいと思っています!
☆゚.*:.。.
(実は書評以外のネタも探してはいるのですが、なかなか思いつかず、、、
本紹介ばかりで、すみません!)
今回は、
『なぜ僕らは働くのか
:君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』
監修:池上 彰(いけがみ あきら)/ Gakken
を、紹介させていただきます。
こちらは「働くとはなにか」を子どもたちにもわかりやすく解説した本です。
就職活動中の方はもちろん、まだ「働く」ことを意識していない方にも、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。
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本のあらすじ
なぜ働くのか なぜ勉強するのか
あなたは子どもたちに伝えられていますか?
東京で暮らしていたハヤトは中学受験を経験する。無事合格したものの、周囲の秀才たちに劣等感を感じて不登校になってしまった。ハヤトを心配した両親は母親の実家のある広島に引っ越すことを決断。ハヤトは市内の公立中学校に転校する。
新しい環境にも慣れてきたころ、学校では職場体験の準備が進んでいた。将来への不安を日々漠然と感じていたハヤトは、ふと「働くことの意味」「就きたい仕事」について思いをはせる。
同居する叔母・優は、そんなハヤトにある本の一部を手渡す。そこにはハヤトがまさに悩んでいた「働くとはどういうことか」が書かれていたのであった。
お金、働き方、仕事の見つけ方、幸せ、新しい時代、勉強……。本を通してさまざまなテーマ、さまざまな考え方を知るうちに、ハヤトは自分自身を見つめ、精神的に大きく成長していく。
なぜ優はハヤトに本を読ませたのか? 最後、驚きの展開とともに、真相が明らかになる。
公式『なぜ僕らは働くのか』特設サイトより引用
この本は、「どんな職業があるか」を紹介するのではなく、
「なぜ働くのか」という根本的な問いに向き合う内容になっています。
「仕事とは何か」「どうやって働くのか」といった基本的な疑問に加えて、人生100年時代、ダイバーシティ、AIの台頭といった現代的なテーマも盛り込まれており、働くことについて多角的に考えるきっかけを与えてくれます。その点で、中高生向けに書かれた本ではありますが、これから社会に出る大学生や働くことに悩む社会人にとっても、新たな視点をもたらしてくれる一冊だと感じました!
また、本書はマンガ形式でストーリーが進むため、読みやすいのも特徴です。主人公のハヤトくんと一緒に考え、学んでいく構成になっており、自分一人で問題に向き合うよりも自然と内容に引き込まれ、読み進めやすいと感じました!
見どころ
本書で特に印象に残ったのは、「AIが台頭する時代をどう生き抜くか」というテーマです。ここでは「答えのない問いに向かう力」の重要性が語られていました。
学校のテストには明確な正解がある場合が多いですが、実社会の仕事には「これが正しい」と一つに決められる答えはあまり存在しません... むしろ、曖昧で複雑な課題に対して、試行錯誤したり、他者と議論したりしながら、自分なりの答えを導き出すことが求められます。このような力こそ、AIにはない「人間らしい力」だと本書は教えてくれます。
また、問いに向かう力だけでなく、「常識にとらわれず、新しい問いを立てる力」の重要性についても指摘されていました。大規模言語モデルをはじめとする急速な技術の進化の中で、自ら考え、まだ誰も見たことのない未来に挑む姿勢が、これからますます求められていくのだと強く感じました!
特に、情報工学を学ぶ私たちにとって、AIは今後社会の中で共に働く重要なパートナーになると考えます。AIと共生・協働する時代において、「自分はどうあるべきか」という問いにどう向き合うか、本書はその答えを探るためのきっかけを与えてくれます。
最後に
今回は、池上彰さん監修『なぜ僕らは働くのか』を紹介しました!
私が就活を始めた頃、自己分析の本にある「なぜ働くのか」という問いに答えられず、悩んでいました... そんなときに出会ったのがこの本です!「自分らしく幸せに働く」とは何かを考えるきっかけをもらい、少しずつ自分なりの答えが見えてきました。
将来に漠然とした不安を感じている人も多いと思います。無理に焦らず、一度立ち止まってぜひこの本を手に取ってみて欲しいです!
また、私自身も就活中でわからないことだらけですが、もし同じように悩んでいる人がいれば、ぜひサポーターデスクに相談にきて欲しいです!![]()
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ここまで読んでくださり、ありがとうございました。☺️